RENAは総合格闘技4戦目。ドーラ・ペリエシェとの試合に注目!【2017.4.16 RIZIN 横浜】
今回紹介するRENAは非常に注目している選手です。
シュートボクシング界では対戦する相手を次から次になぎ倒し「絶対女王」と呼ばれていた選手でしたが、24歳の時に総合格闘技へも参戦しています。
しかし、総合格闘技ルールで4戦4勝、大晦日のRIGINでは勝利の瞬間、RIGINの瞬間視聴率は視聴率が2ケタを超え視聴率女王にも輝きました。
この視聴率は、総合格闘技は男の戦いだけが注目される時代は終わり女子格闘技界の幕開けでもあったのです。
RENAとは?
RENAは元々シュートボクシングの選手で、現在は総合格闘技を行っています。
生年月日は1991年6月29日で25歳(2017年現在)
身長は160センチ、50キロ。
RENAはリングネームで本名は久保田 玲奈。
あまりにも最強すぎて戦う相手を探すことが難しいことから「絶対女王」と呼ばれています。
シュートボクシング時代の実績としては2009年にGirls S-cupで優勝。
その後、Girls S-cupは2010、2012、2014年と優勝が続き、初代RISE QUEEN王座、初代SB世界女子フライ級王座に輝いています。
2015年から総合格闘技ルールでRIZINに参戦しています。
総合格闘技への転向はあくなき強さへの挑戦
RENAはシュートボクシング界で5年間負けなし、3度の世界制覇に加えて24歳で女子世界フライ級王者となり、立ち技格闘技では、もはや敵無しとまで言われています。
しかし、総合格闘技界ではレスリングや柔道など寝技を得意とする選手が有利とされています。
立ち技格闘技であるシュートボクシング王者がどこまで総合格闘技で通用するのか格闘技界で注目はされていたが、どれほど通用するものかという見方の人が多かったのです。
RENAは総合格闘技に対して、最初は「NO!」でした。ルールが違う戦いをしたくないという思いをシーザー(武志)会長から「守りに入らずに挑戦する大切さ」の話を受け、挑戦することを決意。
総合格闘技の試合に勝ち進むにつれて話す言葉は変わっていきました。「間合いも構えも全然違う。まだまだ上がいる、知らないことがある。
それがモチベーション維持につながっているんです」とインタビューで語っています。
この発言からも強さへのあくなき挑戦が感じられて仕方ないと感じています。
その結果が、4戦4勝で今、RIZINの中で最も注目されていると言ってもいいと思っています。
総合格闘技の練習には吉田沙保里や第4代Invicta FC世界アトム級王座に輝いている総合格闘家の浜崎朱加に指導を受けグングンと総合格闘技のレベルを向上させている模様です。
RENAの経歴
シュートボクシング
RENAは小学校6年生からSB日本スーパーフェザー級王者の及川知浩が主宰する及川道場に入門しシュートボクシングを始めました。
4姉妹の末っ子でお姉ちゃん達にコキ使われ「いつかシバいたるねん!」ということを思ったことがキッカケで入門したらしいです。
道場へ入門し翌年の2005年第7回グローブ空手選手権大会では中学1年生女子部で準優勝という輝かしい実績があります。
しかし、2007年はJ-GIRLS・新宿FACE大会で「クボチューン・レーナM15」のリングネームでプロデビュー戦に挑みましたが、対戦相手の古谷あさみに判定負けでした。
プロデビュー戦は黒星スタートでしがそこから順調にキャリアを積んでいくことになります。
中でも注目された試合が2008年に行われた現役DEEP女子ライト級女王とキックルールで戦った一戦で引き分けに持ち込めたことでRENAの注目度が一気に高まったのです。
格闘技において「強さ」を持つことは大前提なのですが、RENAには外見の美しさが更にキャラを引き立てていきます。
2009年にはK-1に参戦、韓国のムエタイバンタム級王者であるイム・スジョンと対戦。この対戦は「日韓美女対決」として注目されたものの負けてしまいました。
そして、2009年に開催されたシュートボクシングの大会「Girls S-cup 2009」では当時注目されていた吉田正子、石岡沙織、V.VMeiに勝利し、初優勝を果します。
2010年3月には、左手人差し指の付け根を亀裂骨折により欠場する場面がありましたが、その年の8月のGirs S-cup 2010に出場し、2年連続で優勝を果しました。
最後に負けたのは、2011年アメリカのブラジリアン柔術出身の総合格闘家のジェシカ・ペネ選手です。僅差で判定負けでした。
それ以降は勝ち続け現在まで39試合33勝5敗。2011年から5年間負けなしとなっています。
総合格闘家への挑戦
2015年総合格闘技初参戦の戦いではイリアーナ・ヴァレンティーノという選手と戦うのですが、欧州女子キック界で注目される選手でインタビューでは「私は格闘技と結婚しているようなものだから」ということを話をされていました。
これを見て私はこの選手の本気度が伝わってきました。女性で坊主。格闘家として外見・内面共に磨かれた選手だと察しました。
対戦の約1ケ月前にスパーリング中に
パンチに押される場面は
飛びつき腕ひしぎ十字固めを決めて勝利。立ち技格闘家出身とは思えない技の出し方に会場は騒然としていました。
勝利インタビューでは技を総合格闘家の佐藤ミルナから技を教えてもらったことや、最後には「1,2,3ダー!!!!」ではなく「1,2,3シュートーーーーー!!!!」というかけ声で幕を閉じた場面が印象に残っています。
2戦目は、42歳の総合ルーキー山本美憂。
タックルで攻められたものの、スタンディングの打撃ではRENAが有利。チャンスを逃さずにフロントチョークで締め上げて勝利となりました。
3戦目はポーランドの女子キック界で有名なハンナ・タイソン。「タイソン」というだけに強い打撃を得意とするパンチャーだったが、1Rから圧倒的な有利な戦いとなり、3R目に豪快なヒザ蹴りを顔面に食らわせてKO勝利です。
RENAはこの試合終了後に「打撃で勝てて嬉しい、いい正月を迎えられそうです」と語っていたのが印象に残っています。
夢は「ヒーローになること」
ジェシカ・ジョーンズは欲望渦巻くニューヨークのスラム街ヘルズ・キッチンを舞台に、女性が主役のアクションドラマです。
あるインタビューでRENAがこのドラマのようなヒーローになりたいと語っていたので紹介します。このドラマは「強くて美人で超ドS」な主人公が強敵を次々に倒していく爽快なアクションドラマです。
超ドSに自分を重ね合わせてしまったとも語っていましたが笑 本当の思いは「夢はヒーローになりたい」「ジョシカクを盛り上げたい」という気持ちが強いようです。
ドーラ・ペリエシェの実力
4.16の試合の対戦相手は「プダペストの関節の女王」と言われているドーラ・ペリエシェです。寝技が得意なタイプなだけにグラウンドに持ち込まれては勝てる見込みは少ないと思います。
RIZINは総合ルール4戦目にふさわしい寝技のプロを用意してきたということでしょう。
ちなみにドーラ・ペリエシェは長いリーチを活かした関節技・絞め技が得意なファイターで2010年のプロデビューから7戦連続1本勝ちをしています。
身長:157センチ、体重:49キロ
(RENAとほぼ同格)
2017年4月16日に開催されるRIZIN 2017 in YOKOHAMA - SAKURA -のポスターはRENAが一番メインに来ている。このことからもジョシカクが盛り上がってきているということが伺えます。
総合格闘技RENAの4戦目に目が離せません。